こんにちは!
今日は、我が家のジャーマンシェパード「スマイル」さんが動物病院で経験したマイクロチップに関する予想外の出来事についてお話しします。
なんと!スマイルさん、動物病院でマイクロチップの確認が取れなかったんです!
かかりつけの動物病院でも確認が取れなかったのは初めてだったそうでちょっとした騒ぎになってしまいました。そのことがきっかけでマイクロチップの役割、義務化の背景、確認の大切さについても理解が深まりました。
目次
マイクロチップとは?
環境省のマイクロチップイメージキャラクター「にゃんちっぷ」さんと「わんちっぷ」さんです♪
マイクロチップは、一言でいうとペットのための「小さなID」です。日本では2022年6月からペットショップやブリーダーで販売される犬猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。この義務化にはいくつかの目的が含まれています。
迷子・災害時の対応
日本では自然災害が多く、災害時に迷子となったペットが戻れないケースも増えています。マイクロチップにより、保護されたペットを速やかに飼い主に返せるため、命を守る大切な手段として位置づけられています。
飼い主の責任の明確化
マイクロチップは、動物の遺棄防止にもつながります。登録された情報により、飼い主の責任が明確になり、ペットの遺棄や虐待を防ぐ抑止力となります。
国際基準への対応
EU諸国やアメリカの一部地域では、すでにペットのマイクロチップ装着が義務化されています。日本でもこの流れに対応するために義務化が進みました。
一度装着すれば、交換不要でペットの生涯にわたって機能します。また、迷子札や首輪のように紛失するリスクがないのもメリットです。ただし、GPS機能はないため、リアルタイムで位置追跡はできません。
病院で「マイクロチップが確認できません」と言われたとき
マイクロチップ行方不明事件は、スマイルさんを狂犬病予防接種のために動物病院に連れて行ったときに起こりました…
無事注射を終え、必要書類にマイクロチップ番号を記載してもらおうと首の後ろにスキャナをかざしてもらったのです。ところが画面には「ERROR」の文字。そういえば「マイクロチップは体内でズレることがる」と聞いたことがあったので看護師さんに「マイクロチップが体内で移動してたりしませんか」とたずねたところ全身くまなくさがしてもらったのですがやはり見当たらず。ここで初めて「マイクロチップは装着したら終わりではない。位置の管理も必要である。」という学びになりました。
マイクロチップが読み取れない原因
主に以下の理由でマイクロチップが読み取れないことがあるようです。
マイクロチップの移動
装着されたチップが首や肩周辺からずれている場合。知人のワンちゃんも同様のケースがあったそうでそのときは「わきの下」で発見されたとのことでした。装着当初の位置でスキャナーが反応しないときは別の部位も広く確認する必要があります。
マイクロチップの破損
マイクロチップが装着後何らかの衝撃で壊れたり、また「初期不良」ということもあるようですが、それは極めてレアケースのようです。
マイクロチップを装着するときは、装着前に確実にスキャナで情報が読み取れるか確認をし、装着直後に再度スキャナで読み取り確認をするそうです。そのため、初期不良というケースは装着前に判明するため、装着後に判明することはほとんどないとのことでした。
スキャナーとの相性
2024年の時点で日本国内で動物に装着するマイクロチップを提供している主な企業は5社ありそれぞれがスキャナを提供しています。これらの会社以外に様々なスキャナが販売されています。マイクロチップも機械ですので相性も少なからずあるようでした。
マイクロチップ製品例:生体適合性樹脂を使用した「スリムチップ バイオポリマー『KS』」
スキャナ製品例:F1 Reader
マイクロチップ製品例:WATRONチップ
スキャナ製品例:WATRONチップ用リーダー
マイクロチップ製品例:XPT-100
スキャナ製品例:DAS-8027-IUS
マイクロチップ製品例:BIO GALASS(生体適合性ガラス)8625超小型マイクロチップ
スキャナ製品例:H200PSR、H200PSR-L
マイクロチップ製品例:NITTOKU スマートチップ
スキャナ製品例:RFR-0013 ハンディリーダ/ライタターミナル
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マイクロチップが読み込めなかったときは
今回のスマイルさんの場合、結局、動物病院のスキャナではマイクロチップの確認はできませんでした。その場合、動物病院としてはレントゲンを用いてマイクロチップの有無と位置を確認するとのことでした。
レントゲンとなると全身麻酔。大型犬の全身麻酔は命のリスクがとても大きいため一旦レントゲンの話は持ち帰りました。
この一件をブリーダーさんへ相談したところ、マイクロチップを装着していただいた獣医師さんへ後日確認を取ってもらうこととなりました。
マイクロチップが読み込めないとどうなる?
もしマイクロチップが読み込めない場合、以下の影響が考えられます。
迷子になった際に飼い主特定が難航
マイクロチップが機能しなければ、保護された際に飼い主を特定するまでに時間がかかる可能性があります。これにより返還が遅れ、場合によっては動物保護施設に収容されて…と最悪の事態が起こる可能性も否めません。
輸出入や旅行に支障が出る
マイクロチップ装着が義務付けられている国では、マイクロチップの確認が取れないとペットの入国が認められない場合があるようです。
競技会や展覧会への参加ができない
競技会や展覧会などではマイクロチップの確認が参加条件となっている大会も多くなり、会場でのマイクロチップ確認ができないときは最悪の場合出場できないこともあるようです。
再装着や血統書再登録などの手間と費用がかかる
様々なスキャナを用いてもマイクロチップの確認が取れない場合は最終手段として再度マイクロチップを装着することとなります。その場合、愛犬や愛猫に再度装着時の苦痛を与えることはもとより診察料やレントゲン代、再装着などの費用がかかります。また血統書の登録変更など手続き面でもかなり手間がかかってきます。
マイクロチップ確認を定期的に行うことの大切さ
今回の一件で学んだのは、「マイクロチップは装着後も確認が必要」ということでした。マイクロチップが見つからないという話は聞いたことがあったものの、まさか自分がその当事者になるとは夢にも思いませんでした。
今後は毎年の予防接種や定期健診などことあるごとに「マイクロチップの位置」と「マイクロチップが読み取れるか」を動物病院で確認してもらおうと思います。
ペットと飼い主の安心と安全を守るために
マイクロチップは、愛犬愛猫が迷子や災害に遭った際の安全を守る大切なツールでもあり、その命を預かる飼い主にとっても責任を証明するアイテムです。私たちのような騒動にならないためにも、みなさまもぜひ動物病院での定期的な確認を取り入れてみてくださいね!